【物語文】練習ドリル③「ひねくれ感情」のワナ10の例題!

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 「笑っているから嬉しい? そんな単純な話じゃありません。」

今回は、都立入試物語文で多くの受験生が混乱する【ワナ③:ひねくれ感情】の特訓ドリルです。

小説の主人公たちは、素直じゃありません。
悲しい時ほど笑い、嬉しい時ほどぶっきらぼうにし、怖い時ほど平気なフリをします。

「書いてある表情(建前)」ではなく、「置かれている状況(本音)」を読み取る。
これができれば、国語の偏差値は一気に跳ね上がります。
大人の階段を登る10本ノック、スタートです!

※まだ解説記事を読んでいない方は、先にこちらをご覧ください。
>>『国語「①物語文」は出題者のワナを見抜け!現役塾長が教える、都立高校入試の最短勉強法』

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第1問:別れの笑顔

<例題>

転校していく親友の列車が動き出した。もう二度と会えないかもしれない。僕はホームの端まで走りながら、精一杯の笑顔で「またな!元気でやれよ!」と叫び、大きく手を振った。

問:この時の僕の気持ちとして適切なものを選べ。

  • ア: 親友の新天地での活躍を確信し、喜び見送る気持ち。
  • イ: 親友との別れを悲しませまいとする、強がりの気持ち。
  • ウ: 最後にしっかりと別れの挨拶ができて、満足した気持ち。

【作成者の視点(心の声)】
「別れのシーンで笑顔? 普通なら矛盾しているよね。悲しいはずなのに笑っている。
でも、そこにあるのは『相手への配慮』だ。
あえて『精一杯の』と書いたのがヒントだ。無理して笑っているんだよ。
この『状況と行動の矛盾』に気づける子だけが、正解にたどり着けるんだ」

【正解】イ

悲しい場面での笑顔は、100%「優しさ(強がり)」です。楽しさではありません。


第2問:怪我の功名?

<例題>

大事な試合中、激しいタックルを受けて足を挫(くじ)いた。激痛が走る。心配して駆け寄るチームメイトに対し、私は**「全然平気!かすり傷だって!」と大声で笑い飛ばした**。

問:この時の私の気持ちとして適切なものを選べ。

  • ア: 実際に痛みは大したことがなく、試合続行が可能だと確信している気持ち。
  • イ: 怪我をしたことで注目されたことが嬉しく、はしゃいでいる気持ち。
  • ウ: チームの士気を下げないように、痛みを隠して気丈に振る舞う気持ち。

【作成者の視点(心の声)】
「激痛が走っているのに『大声で笑う』。これをおかしいと思わないかい?
これは『虚勢(きょせい)』だ。
自分が痛がればチームが動揺する。だから演じているんだ。
言葉通りに受け取るな。状況(激痛)を信じろ」

【正解】ウ

痛みの中にある笑顔は、リーダーシップの表れです。本当に平気なわけがありません。


第3問:テスト後の道化(どうけ)

<例題>

返されたテストは散々だった。志望校には届かない。ショックで目の前が暗くなる。そこへ友人が「どうだった?」と聞いてきた。僕は**「やべぇ!世界記録更新かも!」とおどけて見せた**。

問:この時の僕の気持ちとして適切なものを選べ。

  • ア: 点数は悪かったが、ネタとして笑いを取れたので満足している気持ち。
  • イ: 自分の失敗を笑い話にすることで、ショックを隠そうとする防衛的な気持ち。
  • ウ: そもそもテストの結果など気にしておらず、明るく振る舞っている気持ち。

【作成者の視点(心の声)】
「ショックを受けているのに、おどけている。
これは『道化(ピエロ)』の心理だ。
真剣に答えて慰められるのが惨めだから、自分から笑いものになりに行っているんだ。
『明るい』んじゃない。『痛々しい』んだよ」

【正解】イ

傷ついた直後の冗談は、心の鎧(よろい)です。中身は泣いています。


第4問:ライバルへの握手

<例題>

決勝戦でライバルに負けた。悔しくて涙が出そうだ。しかし、表彰台に立つ彼に向かって、私は笑顔で右手を差し出し、「おめでとう」と言った

問:この時の私の気持ちとして適切なものを選べ。

  • ア: 負けた悔しさはなく、ライバルの勝利を自分のことのように喜ぶ気持ち。
  • イ: 悔しさを必死に押し殺し、勝者を称えるスポーツマンとして振る舞う気持ち。
  • ウ: 次は自分が勝つという自信があり、余裕を持って接している気持ち。

【作成者の視点(心の声)】
「悔しくて泣きそうなのに『おめでとう』。
これを『ア』の『悔しさはない』と解釈するのは、人間の感情を知らなすぎる。
心の中は煮えくり返っている。でも、理性でそれを抑えているんだ。
これを『葛藤(かっとう)』と言うんだよ」

【正解】イ

スポーツにおける敗者の笑顔は、すべて「我慢」の上に成り立っています。


第5問:父への暴言

<例題>

誕生日。無口な父が、欲しかった腕時計を買ってきてくれた。「やるよ」と渡された時、僕は**「ふん、いらねーよ」と言いながら、すぐに腕にはめてみた**。

問:この時の僕の気持ちとして適切なものを選べ。

  • ア: 父のセンスが悪く、気に入らないものを押し付けられて不満な気持ち。
  • イ: 欲しいものではあったが、素直にありがとうと言うのが恥ずかしい照れ隠しの気持ち。
  • ウ: 父に媚びを売るようで嫌だが、せっかくなので使ってやろうという上から目線の気持ち。

【作成者の視点(心の声)】
「『いらない』と言いつつ『すぐに腕にはめる』。
言葉と行動が真逆だね。
これは典型的な『天邪鬼(あまのじゃく)』だ。
中学生男子が父親に素直になれるわけがない。悪態は感謝の裏返しだ」

【正解】イ

言葉は「拒絶」ですが、行動は「受容」です。行動の方が本音です。


第6問:暗い夜道の口笛

<例題>

肝試しで、一人で墓地を歩くことになった。風が木々を揺らす音がする。私はポケットに手を突っ込み、大声で流行りの歌を口ずさんだ

問:この時の私の気持ちとして適切なものを選べ。

  • ア: 怖い場所でも歌を歌うことで、楽しもうとしている余裕の気持ち。
  • イ: 恐怖心を紛らわせ、自分を鼓舞して怖くないと思い込もうとする気持ち。
  • ウ: お化けなどはいないと確信し、退屈しのぎに歌っている気持ち。

【作成者の視点(心の声)】
「怖い場所で大声で歌う。
楽しんでいる? 違う。
静けさが怖いから、自分の声で埋めているんだ。
これは『虚勢』のバリエーションだね。ポケットの手も、震えを隠すためかもしれないよ」

【正解】イ

恐怖と向き合う時、人はあえて大きな音を立てようとします。それは弱さの裏返しです。


第7問:割れた宝物

<例題>

弟が部屋で暴れて、私が大切にしていたマグカップを割ってしまった。弟が青ざめている。私は破片を拾いながら、「いいよ、これ、もう古かったから捨てようと思ってたんだ」と笑った

問:この時の私の気持ちとして適切なものを選べ。

  • ア: 大切なものが割れてしまったが、弟に罪悪感を持たせないように気遣う気持ち。
  • イ: 本当に捨てようと思っていたものが割れたので、ちょうどよかったと安堵する気持ち。
  • ウ: 形あるものはいつか壊れるものだと悟り、執着を捨てた諦めの気持ち。

【作成者の視点(心の声)】
「『大切にしていた』と書いてある。だから『捨てようと思ってた』は明らかな嘘だ。
なぜ嘘をつく? 青ざめている弟を安心させるためだ。
自分の悲しみより、相手の安堵を優先する。これが『愛』だね」

【正解】ア

「嘘=悪いこと」ではありません。相手を守るための「優しい嘘」を見抜いてください。


第8問:鬼教師の転任

<例題>

毎日私を叱ってばかりいた鬼教師の転任が決まった。最後のホームルーム。先生が去っていく背中を見ながら、私は**「せいせいするわ!」と吐き捨て、涙をぬぐった**。

問:この時の私の気持ちとして適切なものを選べ。

  • ア: 嫌いな先生がいなくなった開放感と、これまでのストレスから解放された喜び。
  • イ: 厳しさの中にあった先生の愛情に気づいており、別れを寂しく思う素直になれない気持ち。
  • ウ: 最後に文句を言えたことでスッキリし、感動的な空気を壊そうとする悪戯な気持ち。

【作成者の視点(心の声)】
「せいせいする(喜び)」と言いながら「涙(悲しみ)」を流している。
矛盾だね。どっちが本音?
涙は生理現象だから嘘をつけない。言葉が嘘だ。
いわゆる『ツンデレ』ってやつだね。憎まれ口は親愛の証だ」

【正解】イ

嫌いな相手がいなくなって泣く人はいません。その悪態は、寂しさを隠すためのカモフラージュです。


第9問:褒められた時の仏頂面(ぶっちょうづら)

<例題>

全校集会で、私の絵が表彰された。壇上で名前を呼ばれる。みんなが見ている。私は眉間にしわを寄せ、面倒くさそうに賞状を受け取った。

問:この時の私の気持ちとして適切なものを選べ。

  • ア: 自分の絵が評価されたことに納得がいかず、不満を持っている気持ち。
  • イ: 大勢の前で注目されることが気恥ずかしく、照れを隠そうとする気持ち。
  • ウ: 早く終わらせて帰りたいと思っており、式の進行にイライラしている気持ち。

【作成者の視点(心の声)】
「表彰されて不満? 普通はないね。
注目されて『眉間にしわ』。これは『照れ』だ。
中学生は、素直に喜ぶのがカッコ悪いと思う生き物なんだ。
『不機嫌』に見える態度の裏には、『羞恥心』があることが多いよ」

【正解】イ

公衆の面前での不機嫌は、9割が「シャイ」なだけです。怒っているわけではありません。


第10問:合格発表の沈黙

<例題>

合格発表の日。掲示板に自分の番号があった。母が「やったー!」と叫んで抱き着いてきた。私は**「うるさいな、恥ずかしいだろ」と言って母の手を振りほどいたが、その口元は緩んでいた**。

問:この時の私の気持ちとして適切なものを選べ。

  • ア: 母が大げさに喜ぶのが恥ずかしく、他人の目が気になって不快な気持ち。
  • イ: 合格した喜びをかみしめつつも、母の手前、冷静を装おうとする照れくさい気持ち。
  • ウ: 自分の力で受かったのであり、母には関係ないと冷めた気持ち。

【作成者の視点(心の声)】
「『うるさい』『振りほどく』=拒絶。
でも『口元が緩む』=喜び。
体は正直だ。
親に対して素直になれないけど、嬉しいものは嬉しい。
この『反抗と喜びのブレンド』こそ、中学生のリアルだ」

【正解】イ

拒絶の言葉の中に、喜びが漏れ出しています。「口元」などの微細な表情こそが、真実の感情です。


まとめ:言葉は嘘をつくが、行動は嘘をつかない

いかがでしたか?
この10問で、小説の中の登場人物たちが、いかに**「天邪鬼(あまのじゃく)」**であるかが分かったと思います。

作成者は、
「笑顔」「元気な声」「悪態」
という「表面的な言葉」でワナを仕掛けます。

しかし、本音は常に
「震える肩」「涙」「緩んだ口元」
という「生理的な反応(行動)」に表れます。

「顔は笑っているけど、肩が震えているから…悲しいんだ!」
この読み方ができれば、もうひねくれ者の主人公に騙されることはありません。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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