10個の例題を作りました。頑張ってポイントをつかんで下さい!
『国語「①物語文」は出題者のワナを見抜け!現役塾長が教える、都立高校入試の最短勉強法』
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第1問:拍手の中の嫉妬
<例題>
幼馴染のサトシが、生徒会長に選ばれたと聞いた。周りの生徒が「おめでとう」と拍手をする中、僕は持っていた鉛筆をギリリと強く握りしめ、俯(うつむ)いて唇を噛んだ。
問:この時の僕の気持ちとして適切なものを選べ。
- ア: 幼馴染の快挙を心から祝福し、自分もサトシに負けないよう頑張ろうと決意する気持ち。
- イ: 先を越されたことへの悔しさと、素直に喜べない妬(ねた)ましい気持ち。
- ウ: 生徒会長選挙の結果には興味がなく、早く授業が始まってほしいと退屈する気持ち。
【作成者の視点(心の声)】
「周りが拍手しているからって、主人公も拍手しているとは限らないぞ。
『鉛筆をギリリ』『唇を噛む』。これは攻撃的な悔しさのサインだ。
心から祝福している人間が、鉛筆をへし折る勢いで握りしめるかな? ここで『ア』を選ぶ生徒は、本文ではなく、自分の『理想の友情像』を見ていることになるぞ。」
【正解】イ
友情にヒビが入っても、それが事実ならそれを選ぶ。国語は「理想の友情」を描く場ではありません。
第2問:反抗期のため息
<例題>
母に「いい加減に部屋を片付けなさい!」と怒鳴られ、健二は大きなため息をつくと、わざと大きな音を立てて漫画本を箱に放り投げた。
問:この時の健二の気持ちとして適切なものを選べ。
- ア: 母の言葉で日頃の生活態度を反省し、これからは部屋をきれいにしようとする前向きな気持ち。
- イ: 片付けなければならないことは分かっているが、母の言い方に傷つき、悲しんでいる気持ち。
- ウ: 言われたことに対する反発と、今やろうと思っていたのに強制されたことへのいらだつ気持ち。
【作成者の視点(心の声)】
「反省している子が、わざと大きな音を立てて物を投げるかな?
これは明らかな『反抗』のポーズだ。『ため息』は呆れている証拠。
『ア』のような良い子であってほしいのは分かるけど、本文の健二くんは、今かなりグレているよ。事実を直視しよう。」
【正解】ウ
行動よりも「反省」という言葉を信じてしまうのは、親心の弱点です。音を立てて投げたなら、それは反抗以外の何物でもありません。
第3問:完全犯罪の企み
<例題>
廊下を走っていて、花瓶を割ってしまった。誰も見ていない。僕は素早く破片を拾い集めると、ゴミ箱の奥深くに隠し、何食わぬ顔で教室へ戻った。
問:この時の僕の気持ちとして適切なものを選べ。
- ア: 大切な花瓶を割ってしまった罪悪感にかられ、いつ先生に謝ろうかとドキドキする気持ち。
- イ: 自分の過ちを隠ぺいし、怒られることから逃れようとするずるい気持ち。
- ウ: 誰かが怪我をしないように破片を片付け、安全を確保して安心する気持ち。
【作成者の視点(心の声)】
「『ア』を選んだ生徒は、本当に心が綺麗だね。でも、本文の中の僕はどうだ?
『ゴミ箱の奥深く』に隠して、『何食わぬ顔』をしているんだ。
これは、バレなきゃいいと思っている犯人の行動だよ。『謝ろうとしている』なんて、本文のどこにも書いてない。それは完全な妄想だぞ。」
【正解】イ
罪悪感があるなら「隠す」のではなく「名乗り出る」はずです。隠ぺい工作をした時点で、そこに良心はありません。
第4問:歪んだ優越感
<例題>
テストが返却された。僕は100点だった。隣の席のライバル、田中君は60点だ。僕は答案用紙をわざと田中君に見えるように広げ、鼻歌を歌った。
問:この時の僕の気持ちとして適切なものを選べ。
- ア: 良い点数が取れた安堵感と、田中君にも次は頑張ってほしいと願う励ましの気持ち。
- イ: ライバルに勝てた喜びと、自分の方が優れていることを誇示したい気持ち。
- ウ: 自分の点数だけに満足し、周りのことなど全く気にしていないマイペースな気持ち。
【作成者の視点(心の声)】
「わざと見せつけて鼻歌を歌う。これを『励まし』と取るなんて、どれだけ鈍感なんだ?
これは嫌味だ。マウントを取っているんだ。
性格が悪い? その通り。でも入試では『性格の良し悪し』は問わない。『行動の意味』を問うているんだ。」
【正解】イ
「わざと見せる」行為と「励まし」は両立しません。それはただの自慢です。嫌な奴ですが、正解は嫌な奴なのです。
第5問:校長先生の話を聞かない自由
<例題>
全校集会で校長先生の話が始まった。「えー、本日は…」。僕はあくびを嚙み殺し、窓の外を飛ぶカラスを目で追いかけた。
問:この時の僕の気持ちとして適切なものを選べ。
- ア: 校長先生の話を静かに聞き、今日という日の大切さをかみしめる気持ち。
- イ: 話の内容に興味が持てず、話が早く終わらないかと退屈する気持ち。
- ウ: カラスの飛び方に興味を持ち、生物学的な観察をしようとする探究心。
【作成者の視点(心の声)】
「校長先生の話だから『聞くべき』? それは道徳の時間にやってくれ。
本文の僕は『カラスを見ている(=話を聞いていない)』んだ。
あくびをしている人間に『話をかみしめている』なんて選択肢を選ぶのは、本文を無視している証拠だぞ」
【正解】イ
「聞くべき」という常識を捨ててください。彼は聞いていません。あくびとカラスが、彼の本心の全てです。
第6問:同調圧力の笑顔
<例題>
クラス全員が「文化祭でお化け屋敷をやりたい!」と盛り上がっていた。怖いのが苦手な私は、引きつった笑顔を浮かべ、小さく何度もうなずいた。
問:この時の私の気持ちとして適切なものを選べ。
- ア: クラスの団結力に感動し、みんなと協力して成功させようとする意欲的な気持ち。
- イ: 自分だけ反対できる雰囲気ではなく、本音を隠して周りに合わせようとする気持ち。
- ウ: 苦手なものを克服する良いチャンスだと捉え、前向きに挑戦しようとする気持ち。
【作成者の視点(心の声)】
「笑顔は笑顔でも、『引きつった』がついているぞ。
これは『嫌だけど、嫌と言えない』時の顔だ。
小さく何度も頷くのは、同意ではなく『自己防衛』だ。これを『団結』と美談にするのは、空気が読めていない証拠だぞ。」
【正解】イ
引きつった笑顔は、SOSのサインです。決して「意欲」や「協力」のサインではありません。
第7問:他人の不幸は蜜の味
<例題>
先生が「宿題を忘れた者は立て」と怒鳴った。友人のタケシが怒られているのを見て、僕は胸をなでおろし、机の下で小さくガッツポーズをした。
問:この時の僕の気持ちとして適切なものを選べ。
- ア: 友人が怒られているのを見て、自分も次は気を付けなければと身を引き締める気持ち。
- イ: タケシが怒られていることを心配し、後で慰めてあげようと思う優しい気持ち。
- ウ: 自分が怒られずに済んだことに安心し、ターゲットが他人だったことを喜ぶ気持ち。
【作成者の視点(心の声)】
「『身を引き締める』なら、神妙な顔をするはずだ。ガッツポーズなんてしないぞ。
これは『自分が助かってラッキー』という、人間臭い(利己的な)感情だ。
入試問題の主人公は、聖人君子じゃない。自分勝手な中学生なんだよ。」
【正解】ウ
最低な態度に見えますが、「ガッツポーズ」をした以上、彼は喜んでいます。自分の倫理観で答えを曲げてはいけません。
第8問:感謝の言葉の裏側
<例題>
ずっと欲しかったゲーム機を買ってもらえる日だ。しかし、父が差し出したのは参考書の束だった。私は**「ありがとう」と小声で言い**、すぐに自分の部屋に閉じこもった。
問:この時の私の気持ちとして適切なものを選べ。
- ア: ゲームではなく勉強道具をくれた父の愛情に感謝し、期待に応えようとする気持ち。
- イ: 期待していたものと違い、がっかりすると同時に、不満を直接言えず投げやりになる気持ち。
- ウ: 参考書を買ってもらえたことが嬉しく、一刻も早く勉強を始めようとするやる気に満ちた気持ち。
【作成者の視点(心の声)】
「『ありがとう』と言っているから感謝? それはまったく違うぞ。
『小声』で『すぐに閉じこもった』んだ。
この『ありがとう』は、文句を飲み込んで、会話を強制終了させるための幕引きの言葉だ。
言葉そのものではなく、言い方と行動を見るんだ!」
【正解】イ
言葉は嘘をつきますが、行動は嘘をつきません。部屋に閉じこもったことが、彼の本当の答えです。
第9問:笑ってはいけない場面
<例題>
いつも威張ってばかりの先輩が、水たまりで派手に転んだ。私は口元を手で隠し、震える肩を必死に抑えた。
問:この時の私の気持ちとして適切なものを選べ。
- ア: 先輩が怪我をしていないか心配し、すぐに駆け寄ろうとする焦りの気持ち。
- イ: 先輩が転んだことに驚き、恐怖で体が震えている気持ち。
- ウ: 普段の威張っている姿とのギャップがおかしくて、笑い出しそうなのをこらえる気持ち。
【作成者の視点(心の声)】
「心配なら『大丈夫ですか!』と声を出すはずだ。『口元を隠す』のは、笑い声が漏れるのを防ぐため。
『肩が震える』のは、笑いをこらえている動作だ。
『先輩=敬うべき』という勝手な常識は捨てるんだ。人間は、嫌いな奴の失敗を笑う生き物だ。」
【正解】ウ
心配なら足が動きます。手が口に行った時点で、それは「笑い」です。不謹慎ですが、それが事実です。
第10問:未練たらたらの引退
<例題>
試合に負け、引退が決まった。後輩たちが「先輩の分まで頑張ります!」と言ってくれたが、僕は彼らの顔をまともに見ることができず、無言で部室を出た。
問:この時の僕の気持ちとして適切なものを選べ。
- ア: 後輩たちの頼もしい言葉に安心して、夢の続きを託そうとする清々しい気持ち。
- イ: 負けたショックで何も考えられず、ただ静かに一人になりたいという虚無の気持ち。
- ウ: まだ自分がプレーしたかったという思いが強く、後輩の言葉を素直に受け入れられない気持ち。
【作成者の視点(心の声)】
「これが一番難しい。『託す』なら、涙ながらに握手をするか、笑顔で頷くはずだ。
『見ることができない』『無言』なのは、後輩の輝きが眩しすぎて、直視できないからだ。
『お前らはいいよな、まだ次があって』という嫉妬や未練が混じっている。
現実は、きれいな引退ばかりではないんだ。」
【正解】ウ
本当に託しているなら、言葉を返せるはずです。無言で去るのは、まだ心が整理できていない未熟さの表れです。
まとめ:出題者は「いい人」ほど落とそうとする
いかがでしたか?
10問連続で解いてみると、出題者の意図がはっきりと見えてきたはずです。
道徳心や優しさが、入試においては時として「目を曇らせる原因」になります。
「いい子にならなくていい。探偵になれ」と言うことです。
「理屈は分かりました。でも、本番の長い文章の中で、これを見つけられるかしら…」
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