【物語文】練習ドリル②「直前の出来事」のワナ10の例題!

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 「雰囲気で解くな。直前を見ろ。」

前回の「道徳のワナ」に続き、今回は都立入試で頻出の【ワナ②:直前の出来事】の特訓ドリルです。

作成者は、大きな出来事(試合に負けた、テストに落ちた)で君の目をくらませ、本当の正解である「直前の小さなきっかけ」を隠します。

「なぜ、その瞬間に泣いたのか?」
「なぜ、その瞬間に笑ったのか?」

答えは常に、心情変化の「直前」にあります。
雰囲気読みにサヨナラを告げる10本ノック、スタートです!

※まだ解説記事を読んでいない方は、先にこちらをご覧ください。
>>国語「①物語文」は出題者のワナを見抜け!現役塾長が教える、都立高校入試の最短勉強法

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第1問:敗戦の涙

<例題>

試合終了のホイッスルが鳴り、僕たちの夏が終わった。ベンチに戻ると、マネージャーが無言でタオルを差し出してくれた。その瞬間、僕の目から涙が溢れ出した

問:なぜ涙が溢れたのか?

  • ア: 試合に負けてしまい、3年間の努力が無駄になった悔しさがこみ上げてきたから。
  • イ: マネージャーの優しさに触れ、張り詰めていた緊張の糸が切れてしまったから。
  • ウ: 試合には負けたが、全力を出し切ったという達成感と安堵感を感じたから。

【作成者の視点(心の声)】
「悔し泣きなら、ホイッスルの瞬間に泣いているはずだ。
涙のスイッチが入ったのはいつだ? 『タオルを差し出された時』だろ?
大きな敗北よりも、直前の優しさがトリガー(きっかけ)だ。時系列を無視するな」

【正解】イ

涙には必ずスイッチがあります。誰がそのスイッチを押したのか、直前の1行を見れば明らかです。


第2問:赤点テストの笑顔

<例題>

返されたテストは40点だった。僕はため息をついた。しかし、答案の隅に**「計算ミスが減ったね!この調子!」という先生の赤ペンを見つけ、僕は思わず顔をほころばせた**。

問:なぜ顔をほころばせたのか?

  • ア: 40点という点数が、予想していたよりも高かったことに安心したから。
  • イ: 点数は悪かったが、先生が自分の努力(過程)を認めてくれていることが嬉しかったから。
  • ウ: テストが終わり、勉強から解放された自由な気分になったから。

【作成者の視点(心の声)】
「40点で笑うわけないだろ。ため息をついているじゃないか。
笑顔になったのは『コメントを見た直後』だ。
点数(結果)ではなく、コメント(評価)がスイッチだ」

【正解】イ

事実は「40点」ですが、笑顔の原因は「赤ペン」です。遠くの数字より、近くの文字を見てください。


第3問:スピーチの震え

<例題>

全校生徒の前でスピーチをする。足がガクガク震える。ふと客席を見ると、親友のケンジが親指を立てて「グッ」とサインを送ってくれていた。私の震えはピタリと止まった

問:なぜ震えが止まったのか?

  • ア: スピーチの原稿を完璧に暗記していることを思い出し、自信を取り戻したから。
  • イ: 多くの生徒が見ているという状況に慣れ、開き直ることができたから。
  • ウ: 親友の応援を目にし、自分は一人ではないと勇気づけられたから。

【作成者の視点(心の声)】
「自信があるなら最初から震えていない。
震えが止まったきっかけは何だ? 『親友のサイン』を見た瞬間だ。
そこを見落として『慣れ』とか『暗記』とか、書いてもない理由をでっち上げるな」

【正解】ウ

「なぜ止まったか?」の答えは、止まった瞬間の直前にしか存在しません。


第4問:ケンカのあとの沈黙

<例題>

些細なことで妹と口論になった。「バカ!」と怒鳴りかけた時、妹の指先にバンドエイドが巻かれているのが目に入った。僕は口をつぐみ、拳を下ろした

問:なぜ拳を下ろしたのか?

  • ア: 妹とこれ以上言い争っても時間の無駄だと判断し、呆れたから。
  • イ: 自分が兄として大人になり、我慢してあげようと思い直したから。
  • ウ: 妹の怪我に気づき、怒りの感情よりも心配する気持ちが上回ったから。

【作成者の視点(心の声)】
「呆れたなら『フン』と鼻で笑うはずだ。
怒りが止まったのは『バンドエイド』を見たからだろ?
直前の視覚情報が、感情を180度変えたんだ。それ以外に理由はない」

【正解】ウ

感情は突然変わりません。変えるための「何か」を見たからです。その「何か」を探してください。


第5問:迷子の夜

<例題>

塾の帰り道、暗い夜道で迷ってしまった。心臓が早鐘を打つ。その時、遠くから「夕焼け小焼け」のチャイムが聞こえてきた。私はへなへなと、その場に座り込んだ

問:なぜ座り込んだのか?

  • ア: あまりの恐怖と疲労で、足に力が入らなくなってしまったから。
  • イ: 知っている音を聞いたことで、場所の見当がつき、緊張が解けて安心したから。
  • ウ: もう家に帰れないかもしれないという絶望感に襲われたから。

【作成者の視点(心の声)】
「恐怖なら、チャイムが鳴る前から座り込んでいるはずだ。
チャイムが鳴った『直後』に力が抜けたんだ。これは『安心』による脱力だ。
恐怖の真っ最中にリラックスさせるスイッチ、それがチャイムだったんだよ」

【正解】イ

恐怖から安心へ。その境界線には、必ずきっかけとなる「音」や「光」があります。


第6問:合唱コンクールの涙

<例題>

結果発表。「優勝は3年2組!」私たちのクラスが呼ばれた。歓声が上がる。しかし、私が泣いたのは、その横で鬼のような形相だった担任の田中先生が、くしゃくしゃに顔を歪めたのを見た時だった。

問:なぜ私は泣いたのか?

  • ア: 自分たちのクラスが優勝したことが信じられず、嬉しさが爆発したから。
  • イ: 厳しい練習を乗り越え、努力が報われたことに感動したから。
  • ウ: 厳しかった先生が感極まっている姿を見て、先生の愛情と苦労を感じ取ったから。

【作成者の視点(心の声)】
「よく読め。『優勝した時』じゃなく、『先生の顔を見た時』に泣いたと書いてある。
優勝はただの背景だ。涙のトリガー(きっかけ)は『先生の男泣き』だ。ここを間違える子は、一生作成者のカモだぞ」

【正解】ウ

優勝したから泣いたのではありません。それは一般論です。主人公は「先生を見て」泣いたのです。


第7問:引越し当日の贈り物

<例題>

転校する日。親友のミキからプレゼントを渡された。中身は、私がずっと欲しがっていた限定のキーホルダーだった。私はミキの顔を見ることができなくなり、下を向いた

問:なぜ下を向いたのか?

  • ア: 欲しかったものを貰えたが、転校してしまうのでお返しができないと困惑したから。
  • イ: 自分の好みを覚えてくれていたミキの友情に胸が詰まり、涙を見せたくなかったから。
  • ウ: 転校することが急に現実味を帯びてきて、寂しさがこみ上げてきたから。

【作成者の視点(心の声)】
「ただの寂しさなら、プレゼントを開ける前から泣いている。
スイッチが入ったのは『中身(好物を知っていたこと)』を見た瞬間だ。
『私のこと、分かってくれていたんだ』という感動が、涙の理由だ」

【正解】イ

プレゼントそのものではなく、「中身」が感情を揺さぶったのです。そこまで細かく見てください。


第8問:説教中のぐー

<例題>

父にひどく叱られていた。「お前というやつは…!」と父が怒鳴った瞬間、父のお腹が「ぐー」と大きく鳴った。僕は思わず吹き出しそうになった

問:なぜ吹き出しそうになったのか?

  • ア: 父の言っていることが矛盾していて、おかしくなったから。
  • イ: 深刻な雰囲気と、間の抜けた音とのギャップがおかしかったから。
  • ウ: 怒られている恐怖が限界を超え、笑うしかなくなってしまったから。

【作成者の視点(心の声)】
「単純に考えろ。シリアスな場面で変な音がした。だから笑った。
これ以上の理由は本文にない。『恐怖が限界』なんて、どこにも書いてないぞ」

【正解】イ

深読みは不要です。お腹が鳴ったから笑った。それ以上でもそれ以下でもありません。


第9問:満員電車の席

<例題>

満員電車で足が痛い。目の前の席には強面の男性が座っている。最悪だ。しかし、その男性が無言で立ち上がり、お年寄りに席を譲るのを見た。私は自分の偏見を恥ずかしく思った

問:なぜ恥ずかしく思ったのか?

  • ア: 自分もお年寄りに席を譲りたかったのに、勇気が出なかったから。
  • イ: 怖い人だと勝手に決めつけていたが、実は優しい人だと分かったから。
  • ウ: 電車の中でイライラしていた自分の心の狭さに気づいたから。

【作成者の視点(心の声)】
「恥じたのは『席を譲る行動(優しさ)』を見た直後だ。
直前に『強面』『最悪』と思っている。その予想が裏切られたから恥じたんだ。
『行動』と『事前の思い込み』のギャップが答えだ」

【正解】イ

恥じた理由は、自分の予想が外れたからです。「譲れなかった自分」を恥じたという記述はありません。


第10問:雨上がりの虹

<例題>

テストが悪くて落ち込んでいた。帰り道、雨まで降ってきた。最悪だ。傘をさして歩いていると、雨が止み、大きな虹がかかっているのが見えた。私は大きく伸びをして、深呼吸をした

問:なぜ深呼吸をしたのか?

  • ア: 雨が止んで空気が美味しくなったように感じたから。
  • イ: テストのことは忘れて、家に帰って遊ぼうと切り替えたから。
  • ウ: 美しい景色を見て、塞ぎ込んでいた気持ちが晴れやかになったから。

【作成者の視点(心の声)】
「落ち込んでいた(マイナス)のが、伸びをした(プラス)に変わった。
その間に何があった? 『虹(美しい景色)』を見た。それだけだ。
景色が心情を変える。典型的な『情景描写』のパターンでもあるね」

【正解】ウ

マイナスからプラスへ。その転換点には必ず、美しい景色や天気の変化(情景描写)が置かれています。


まとめ:スイッチは常に「直前」にある

いかがでしたか?
10問解いて分かったはずです。

作成者は、
「試合に負けた」「転校する」「テストが悪かった」
という「大きな背景」を強調して、君をそちらに誘導します。

しかし、正解は常に
「タオルをもらった」「サインを見た」「虹を見た」
という「直前の小さな出来事」の中にあります。

「なぜ?」と聞かれたら、1行前を見る。
それだけで、時系列のトリックは完全に見破れます。

「この感覚を、実際の過去問で試してみたい!」
「うちの子、いつも雰囲気読みで間違えている気がする…」

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「ここだ!スイッチはここにある!」と、お子様が指さして正解する瞬間を、私たちが必ず作り出します。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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