「右(古文)を見るな。左(現代語)を見ろ。そこに答えがある。」
今回からは、都立入試の最終関門、大問5(古文)の攻略シリーズです。
最初の敵は、【ワナ①:右から読む(古文から読む)】です。
古文が苦手な子は、真面目に「古文の本文」から解読しようとします。
しかし、作成者は中学生が古文をスラスラ読めるとは思っていません。
だからこそ、隣に「現代語の対話文(ネタバレ)」を用意しているのです。
この対話文を先に読めば、古文はただの「答え合わせ」になります。
「堂々とカンニングをする」練習、10本ノックのスタートです!
※まだ解説記事を読んでいない方は、先にこちらをご覧ください。
>>国語「③古文」は出題者のワナを見抜け!現役塾長が教える、都立高校入試の最短勉強法。
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一緒に頑張ろう!

一緒にがんばろう!
第1問:怪しい法師?
<例題>
【古文】山に、いとあやしき法師ありけり。
【現代語の対話文】生徒:「山の中に、とても不思議なお坊さんがいたという話だね。」
問:傍線部「あやしき」の意味として適切なものを選べ。
- ア: 挙動不審で、警察に通報すべき怪しい様子。
- イ: 常識では考えられない、不思議で神秘的な様子。
- ウ: 身分が低く、みすぼらしい格好をしている様子。
【作成者の視点(心の声)】
「『あやし』には『怪しい』『不思議だ』『身分が低い』といろいろな意味がある。
古文単語帳で覚えた知識だけで解こうとすると迷うだろう?
でも、下の対話文を見てごらん。『不思議な』って書いてあるじゃないか。
答えは目の前に書いてあるんだよ」
【正解】イ

単語の意味を暗記しているかではありません。「対話文と照らし合わせているか」を試しています。
第2問:いみじき悲しみ
<例題>
【古文】母、これを読みて、いみじく泣きけり。
【現代語の対話文】先生:「お母さんは、手紙を読んでひどく泣いたんだよ。」
問:傍線部「いみじく」の意味として適切なものを選べ。
- ア: 素晴らしい手紙に感動して、嬉し泣きをした。
- イ: とてもひどく、激しく泣き崩れた。
- ウ: 意味が分からず、困って泣いてしまった。
【作成者の視点(心の声)】
「『いみじ』は『素晴らしい(プラス)』と『ひどい(マイナス)』の両方の意味がある。
どっちかな? 悩む必要はない。
対話文に『ひどく』と書いてある。
文脈判断なんて高度なことはしなくていい。ただ『下』を見ろ」
【正解】イ

古文の多義語(意味がいくつもある言葉)は、対話文が訳を決定してくれています。
第3問:誰が言った?
<例題>
【古文】翁(おきな)、「いざ、行かん」と言ひけり。
【現代語の対話文】生徒:「おじいさんが、『さあ、行こう』と言った場面だね。」
問:誰が「いざ、行かん」と言ったのか。
- ア: 翁(おじいさん)
- イ: 嫗(おばあさん)
- ウ: 帝(てい)
【作成者の視点(心の声)】
「古文では主語がよく省略される。
でも、対話文では『おじいさんが』って補ってあげているだろう?
古文の主語探しなんて、中学生には難しい。だから答えを書いておいたんだ。
それなのに『誰が言ったんだろう…』と悩んでいる姿を見ると、悲しくなるよ」
【正解】ア

主語が省略されているのは古文だけです。現代語訳には必ず主語が復活しています。
第4問:お菓子じゃないよ
<例題>
【古文】その振る舞い、いとをかし。
【現代語の対話文】先生:「その人の行動は、とても滑稽(こっけい)で面白かったんだね。」
問:傍線部「をかし」の意味として適切なものを選べ。
- ア: 美味しそうなお菓子を持っていて羨ましい。
- イ: 風情があって、心が引かれる素晴らしい様子。
- ウ: おかしくて、笑いたくなるような様子。
【作成者の視点(心の声)】
「『をかし』=『趣がある』と覚えている優等生ほどひっかかる。
今回の文脈では『滑稽だ(ウ)』という意味で使っているんだ。
なぜ分かるか? 対話文にそう書いてあるからだ。
自分の知識より、目の前の対話文を信じろ」
【正解】ウ

知識がある子ほど、対話文を見ずに自分の知識で解こうとして自滅します。
第5問:やがて死ぬ?
<例題>
【古文】薬を飲みて、やがて起き上がりけり。
【現代語の対話文】生徒:「薬を飲んで、すぐに回復したんですね。」
問:傍線部「やがて」の意味として適切なものを選べ。
- ア: 薬の効果がなく、時間が経ってからようやく起きた。
- イ: 薬を飲んだ後、そのまま死んでしまった。
- ウ: 薬を飲んで、すぐに起き上がった。
【作成者の視点(心の声)】
「現代語の『やがて(そのうち)』という意味で読むと『ア』になる。
でも古文では『すぐに』という意味だ。
これも単語テストじゃない。対話文の『すぐに』という言葉と照らし合わせる、間違い探しゲームだ」
【正解】ウ

現代語と同じ形の単語こそ、意味が違うワナです。対話文で確認しないと痛い目を見ます。
第6問:手紙か音か
<例題>
【古文】京より、おとづれあり。
【現代語の対話文】先生:「京都から、手紙が届いたんだよ。」
問:傍線部「おとづれ」の意味として適切なものを選べ。
- ア: 何かが倒れるような、大きな「音」がした。
- イ: 京都から人が訪ねてきた。
- ウ: 京都から便り(手紙)が来た。
【作成者の視点(心の声)】
「『おとづれ』=『訪れ(訪問)』と思うよね。
でも古文では『手紙』の意味もある。
どっちか? 対話文に『手紙』って書いてあるじゃないか。
推測するな。見ろ」
【正解】ウ

漢字のイメージ(音・訪れ)で解かないでください。訳されている言葉が正解です。
第7問:ありがたい?
<例題>
【古文】世にありがたき宝なり。
【現代語の対話文】生徒:「世の中にはめったにない、珍しい宝物なんですね。」
問:傍線部「ありがたき」の意味として適切なものを選べ。
- ア: 神様や仏様に感謝したくなるような、ありがたい宝。
- イ: 存在することが難しい、めったにない貴重な宝。
- ウ: 誰も欲しがらない、あっても困る迷惑な宝。
【作成者の視点(心の声)】
「現代語の『ありがとう』に引っ張られて『ア』を選ぶ子が多い。
『有り難し』=『有ることが難しい』=『めったにない』。
これも対話文に答えが書いてある。古文の知識ゼロでも、日本語が読めれば解けるんだ」
【正解】イ

古文単語を知らなくても、対話文が辞書の代わりをしてくれます。
第8問:うつくしきもの
<例題>
【古文】この児(ちご)、いとうつくし。
【現代語の対話文】先生:「この小さい子供が、とても可愛らしいと言っているんだ。」
問:傍線部「うつくし」の意味として適切なものを選べ。
- ア: 顔立ちが整っていて、美人である。
- イ: 小さくて愛らしい、可愛い。
- ウ: 心が清らかで、美しい性格をしている。
【作成者の視点(心の声)】
「『美しい』と『可愛い』。似ているようで違う。
古文の『うつくし』は、小さいものに対する『可愛い』だ。
対話文が『可愛らしい』と言っているのに、なぜ『美人(ア)』を選ぶんだい?
現代語の感覚を捨てなさい」
【正解】イ

現代語の感覚(美しい=ビューティフル)で解くと間違えます。対話文の訳(可愛い=キュート)に従ってください。
第9問:ののしる人々
<例題>
【古文】人々、集まりてののしる。
【現代語の対話文】生徒:「みんなが集まって、大騒ぎをしているんですね。」
問:傍線部「ののしる」の意味として適切なものを選べ。
- ア: 互いに悪口を言い合って、喧嘩をしている。
- イ: 大声を出して、騒がしく盛り上がっている。
- ウ: 誰かを命令口調で叱りつけている。
【作成者の視点(心の声)】
「現代語で『ののしる』と言えば『悪口(ア)』だ。
でも古文では『大騒ぎする』という意味。
対話文を見てごらん。喧嘩してるなんて一言も書いてない。『大騒ぎ』と書いてある。
作成者は、君が現代語のイメージに引きずられるのを待っているんだ」
【正解】イ

「悪口」という現代語の常識が最大のワナです。対話文だけが真実です。
第10問:オチ(結末)
<例題>
【古文】鬼とおぼしきは、父なりけり。
【現代語の対話文】先生:「鬼だと思っていたのは、実はお父さんが仮装していただけだったという笑い話なんだよ。」
問:この話の結末として適切なものを選べ。
- ア: 本当に恐ろしい鬼が現れて、父が食べられてしまった。
- イ: 鬼だと思って退治しようとしたら、それは自分たちの父親だった。
- ウ: 父が鬼のような形相で怒り狂っていた。
【作成者の視点(心の声)】
「古文を一生懸命読んで『鬼…父…なりけり…父が鬼になったのか?』と迷走する。
でも対話文には『お父さんが仮装していた笑い話』と、オチまで全部書いてある。
対話文を読まないのは、映画のパンフレットを見ずに、字幕なしで外国映画を見るようなものだよ」
【正解】イ

古文のオチが分からない? いえ、対話文の最後に全部書いてあります。
まとめ:現代語訳(カンニングペーパー)を使え
いかがでしたか?
10問解いてみて、「古文を読む必要がほとんどない」**に気づいたはずです。
作成者は、古文の隣に
「現代語の対話文」という、公認のカンニングペーパーを用意してくれています。
- 単語の意味
- 主語は誰か
- 話のオチ
これら全てが、対話文の中に書かれています。
「古文が読めない」と悩むのは今日で終わりです。
「対話文を先に読む」。
この順序に変えるだけで、古文は「謎解き」から「間違い探し」という簡単なゲームに変わります。
「うちの子、いまだに右から真面目に読んでいる…」
「対話文と古文を照らし合わせるコツを教わりたい…」
そう思われた方は、ぜひ明光義塾八王子めじろ台教室までご相談ください。

「ほら、ここに答えが書いてあるよ」と、お子様の視点を矯正し、古文を得点源に変えてみせます。
1人で頑張っている中3受験生のみなさん!まだまだ遅くありませんよ!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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