【世界地理】練習ドリル①雨温図の攻略21の例題! ~形を見て「秒」で即答せよ~

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突然ですが、「雨温図の攻略法」の記事は読みましたか?
まだの人は、先にそっちを読んでくださいね。

まだ間に合う!『世界地理』の点数を「あと5点」上げる明光流勉強法!
■ 地理は覚えることが多すぎて、もう無理…■ 雨温図に農作物、鉱産資源…全部バラバラで覚えきれない!そんな悲鳴を上げている受験生のみなさん。もしかして、「国名」と「特産品」を、電話帳のように丸暗記しようとしていませんか?はっきり言います。そ...

上の記事を読んだ人は、もう「都市名を丸暗記する」なんて無駄なことはしていないはずです。
見るべきなのは、
「グラフの形(シルエット)」
だけでしたよね?

  • 南半球は「V字」
  • ヨーロッパは「平ら」
  • アジアは「雨ズドン」

さあ、知識が定着しているか、このドリルで腕試しです。
制限時間は1問10秒。全問正解して、自信を持って入試に挑んでください!

練習ドリル スタート!

Q1. 基本の土台(難易度:★☆☆)

気温の折れ線グラフが、大きく「V字」にへこんでいるのは、なぜですか?

A. 7月・8月が一番暑いから
B. 7月・8月が一番寒いから

【正解】B. 7月・8月が一番寒いから

解説:7月・8月が冬となる南半球(オーストラリア、ブラジル南部、チリなど)の絶対的な特徴です。北半球のグラフは7月が気温のピークで「山型」になりますが、南半球は季節が逆転し「V字」にへこみます。雨の量や気温の高さに関係なく、この「V字の形」を見た瞬間に南半球と断定して問題ありません。これが雨温図判別の第一歩です。

Q2. 基本の土台(難易度:★☆☆)

夏(7月~9月)に雨の棒グラフが「ズドン!」と突出しているのは、何の影響ですか?

A. 偏西風
B. 季節風(モンスーン)

【正解】B. 季節風(モンスーン)

解説:これは、東アジアや南アジア(日本、中国、インド、東南アジアなど)の大部分に見られる季節風(モンスーン)の影響です。夏になると海から湿った季節風が吹き込むため、降水量が極端に多くなり、棒グラフが「ズドン!」と突出します。この大量の雨があるからこそ、稲作(米)がさかんになるという「気候と農業のつながり」もここで連想できるようにしましょう。

Q3. 基本の土台(難易度:★☆☆)

雨の量が一年中ずーっと「平ら(一定)」で、冬も凍らないのはどこの地域の特徴ですか?

A. ヨーロッパの西側
B. 赤道直下

【正解】A. ヨーロッパの西側

解説:ロンドンやパリなどに見られる西岸海洋性気候の特徴です。ヨーロッパは緯度が高い(寒い場所)にもかかわらず、偏西風と北大西洋海流(暖流)の影響で、一年中安定した気温と降水量が保たれます。特に、「降水量が一定で、冬でも0℃を下回らない」という2つの条件が揃うのが決定打です。

Q4. 標準レベル(難易度:★★☆)

雨の棒グラフが、一年中ほぼ地べたを這っている気候帯は何ですか?

A. 乾燥帯(砂漠気候)
B. 寒帯(ツンドラ気候)

【正解】A. 乾燥帯(砂漠気候)

解説:サウジアラビアやエジプト、オーストラリア内陸部などに見られる乾燥帯の特徴です。降水量よりも蒸発量が多いことが定義であり、グラフ上では年間降水量が極端に少ない(棒グラフがほとんどない)ことが一目で分かります。この気候帯では、農業は灌漑(かんがい)という人工的な水の供給がないと成立しません。

Q5. 標準レベル(難易度:★★☆)

夏(7月~9月)に雨が極端に少なくなる(乾燥する)グラフが示す気候帯は?

A. 地中海性気候
B. 熱帯モンスーン気候

【正解】A. 地中海性気候

解説:地中海性気候は、イタリア、スペイン、アメリカのロサンゼルスなどに見られる、世界でも特殊な気候の一つです。夏に乾燥し、冬に雨が降るのが特徴で、グラフで見ると、気温が高い真夏に降水量が極端に少なくなり、凹(へこむ)形になります。この「夏乾燥」の気候だからこそ、オリーブやぶどうなどの乾燥に強い作物の栽培が可能になります。

Q6. 標準レベル(難易度:★★☆)

冬(1月)の気温が「0℃のライン」を下回っている場合、これはどの気候帯と考えるべきですか?

A. 冷帯(亜寒帯)
B. 西岸海洋性気候

【正解】A. 冷帯(亜寒帯)

解説:「0℃のライン」は非常に重要です。たとえ雨の量が一年中平ら(ヨーロッパの形)に見えても、冬の気温が0℃を下回っているなら、それは冷帯(ロシア、カナダ、日本の北海道など)の特徴です。西岸海洋性気候(ヨーロッパ西側)は暖流の影響で0℃以下にはならない、という違いをセットで押さえましょう。

Q7. 基本の土台(難易度:★☆☆)

雨の降り方に関わらず、気温の線が「山型(7月が高い)」であれば、必ずどこに位置していますか?

A. 北半球
B. 南半球

【正解】A. 北半球

解説:7月・8月が夏になるのは北半球の絶対法則です。雨温図を渡されて都市名を当てるとき、まず見るべきは「気温の線が山型か(北半球)」「V字型か(南半球)」です。この基本法則を知っているだけで、選択肢の半分以上を瞬時に消去できます。

Q8. 標準レベル(難易度:★★☆)

気温の線が、年間を通して25℃~30℃の「横一直線」になっている気候帯は?

A. 寒帯
B. 熱帯(熱帯雨林気候)

【正解】B. 熱帯(熱帯雨林気候)

解説:赤道直下(シンガポールやアマゾン川流域など)は、一年中太陽の光がほぼ垂直に降り注ぐため、夏と冬の気温の差がほとんどありません。そのため、気温の線がグラフの真ん中より上(高温)で横一文字になります。雨量は年間を通して多いです。

Q9. 標準レベル(難易度:★★☆)

熱帯の気候のうち、雨季と乾季がはっきり分かれ、棒グラフが季節によって大きく変動するのは?

A. サバナ気候
B. 熱帯雨林気候

【正解】A. サバナ気候

解説:サバナ気候(アフリカのケニア、タンザニアなど)は、赤道直下から少し離れた地域に見られます。気温は高い(熱帯)まま、モンスーン(季節風)の影響が弱まる時期に雨が降らなくなる(乾季)のが特徴です。グラフは気温が高いまま、棒グラフが「山と谷」を繰り返す形になります。

Q10. 標準レベル(難易度:★★☆)

夏と冬の気温差(年較差)が極端に大きいグラフが示している場所の地形の特徴は?

A. 海から遠い内陸部
B. 温暖な海洋沿い

【正解】A. 海から遠い内陸部

解説:海(水)は温まりにくく冷めにくい性質(比熱が大きい)があるため、沿岸部は寒暖の差が小さく安定します。一方、海から遠い内陸部(ロシアのシベリア奥地など)は、熱しやすく冷めやすいため、夏は猛暑、冬は極寒という極端な気温変化(年較差の大きさ)が特徴となり、グラフの折れ線が激しく上下します。

Q11. 標準レベル(難易度:★★☆)

ヨーロッパの西側が緯度の割に冬でも凍らない(0℃を下回らない)最大の要因は?

A. 暖流の影響
B. 偏西風の影響

【正解】A. 暖流の影響

解説:大西洋を流れる北大西洋海流(暖流)の影響で、ヨーロッパの冬の気温は同じ緯度の他の地域に比べて高く保たれます。暖流は「温かくする」作用、寒流は「冷やす」作用があると覚えておきましょう。偏西風は一年中安定した雨をもたらす要因です。

Q12. 標準レベル(難易度:★★☆)

最も寒い地域(寒帯)の雨温図は、最も暖かい月でも気温が何度未満ですか?

A. 18℃未満
B. 10℃未満

【正解】B. 10℃未満

解説:寒帯(グリーンランド、南極沿岸など)は、最も暖かい月(夏)の平均気温が10℃未満という条件で定義されています。この気温では樹木が育たないため、大地はコケや永久凍土に覆われたツンドラになります。気温の線がグラフのかなり下(ほぼ0℃付近)を横一線に這っているのが、寒帯を判別する決定打です。

Q13. 標準レベル(難易度:★★☆)

地中海性気候(夏乾燥)が見られるのは、次のどの地形的な特徴を持つ場所ですか?

A. 大陸の東岸
B. 大陸の西岸

【正解】B. 大陸の西岸

解説:地中海性気候は、北緯・南緯30~40度の大陸の西岸(ヨーロッパ、アメリカ西海岸、チリなど)の特定緯度でのみ見られる気候です。大陸の東側(日本やニューヨークなど)は季節風の影響で夏に雨が降りますが、西側は気圧配置の関係で夏に雨が少なくなります。大陸の西か東かという「地理的な位置」も判別の重要要素です。

Q14. 標準レベル(難易度:★★☆)

「乾燥帯(砂漠・ステップ)」は、どのような条件で定義されていますか?

A. 年間降水量が500mm未満
B. 年間の降水量が蒸発量よりも少ない

【正解】B. 年間の降水量が蒸発量よりも少ない

解説:降水量と蒸発量のバランスがポイントです。乾燥帯では、雨が降っても気温が高すぎるか風が強すぎるため、降った水分がすぐに蒸発してしまい、実質的に水不足になります。雨温図上では棒グラフがほぼ見えない(砂漠)、または非常に低い(ステップ)状態で描かれます。

Q15. 標準レベル(難易度:★★☆)

気候が日本(東京など)と最も似ているのは次のうちどちらですか?

A. アメリカの西海岸(ロサンゼルス)
B. アメリカの東海岸(ニューヨーク)

【正解】B. アメリカの東海岸(ニューヨーク)

解説:日本もニューヨークも大陸の東側(温帯の中でも温暖湿潤気候の地域が多い)に位置し、明確な四季があります。夏は高温多湿になり、冬は寒くなります。一方、ロサンゼルス(西海岸)は地中海性気候で夏に雨がほとんど降らないため、気候は全く似ていません。

Q16. 標準レベル(難易度:★★☆)

南米のアンデス山脈などに見られる「高山気候」の雨温図の最大の特徴は?

A. 一年間の気温の変化(年較差)が大きい
B. 一日の気温の変化(日較差)が大きい

【正解】B. 一日の気温の変化(日較差)が大きい

解説:高山気候は、標高が高いため全体的に気温は低いですが、赤道付近では太陽の光の強さが一年中変わらないため、年間の気温差(年較差)は非常に小さいです。その代わりに、昼と夜の気温差(日較差)が激しくなります。「年較差が小さく、日較差が大きい」という特徴は、高山気候の判別で最も重要な知識です。

Q17. 標準レベル(難易度:★★☆)

「内陸部」と「沿岸部」を比較するとき、どちらの方が年間の気温差(年較差)が大きくなりますか?

A. 内陸部
B. 沿岸部

【正解】A. 内陸部

解説:Q10の解説と共通の法則です。大陸の内陸部は、海の影響を受けないため(水は温まりにくく冷めにくい)、熱しやすく冷めやすい性質を持つ陸地の影響を強く受け、寒暖の差が激しくなります。したがって、雨温図の折れ線グラフが激しく上下している場所は、内陸部にあると判断できます。

Q18. 標準レベル(難易度:★★☆)

南半球のグラフ(V字)で、雨量が少なく、年較差が大きいのはどの地域の気候ですか?

A. オーストラリアの内陸部(乾燥帯)
B. ブラジル南部(温暖湿潤気候)

【正解】A. オーストラリアの内陸部(乾燥帯)

解説:南半球(V字)であっても、海から遠い内陸部は、寒暖の差(年較差)が大きくなります。オーストラリアの内陸は、内陸部で乾燥帯(雨が少ない)という特徴が組み合わさっているため、V字の折れ線グラフが激しく上下し、棒グラフがほぼ無いという独特の形になります。

Q19. 標準レベル(難易度:★★☆)

大陸の沿岸部を寒流が流れると、雨温図の降水量(棒グラフ)にどのような影響が出ますか?

A. 降水量が増える
B. 降水量が減る

【正解】B. 降水量が減る

解説:寒流が流れる場所は、空気が冷やされ、雲ができにくくなるため、雨が降りにくくなります。そのため、グラフの降水量(棒グラフ)が極端に少なくなり、沿岸部にもかかわらず砂漠(チリのアタカマ砂漠など)が発生する原因になります。暖流(Q11)と寒流(Q19)の仕組みは、セットで理解しておきましょう。

Q20. 標準レベル(難易度:★★☆)

冷帯(亜寒帯)の針葉樹林帯を、特に何と呼びますか?

A. タイガ
B. ツンドラ

【正解】A. タイガ

解説:冷帯(冬に凍る)の地域には、シベリアなどに広大なタイガ(針葉樹林)が広がっています。一方、寒帯(夏も寒い)の地域は、ツンドラ(コケや短い草)が広がる地域です。気温のグラフを見て冷帯と判別できたら、タイガというキーワードも連想できるようにしましょう。

Q21. 基本の土台(難易度:★☆☆)

雨温図の折れ線グラフ(気温)が示している単位は?

A. 月平均気温(℃)
B. 月間最高気温(℃)

【正解】A. 月平均気温(℃)

解説:雨温図は通常、その月の「平均」の気温と降水量を表すグラフです。正確には「月平均気温」と「月平均降水量」のグラフで構成されています。応用問題で単位や定義を問われたときのために、この基本の基本も頭に入れておきましょう。


まとめ(記事の締めくくり)

いかがでしたか?
21問中、何問正解できたでしょうか。

大事なのは「都市名」ではなく、「気温の形」「雨の降り方」です。
この2つを見るだけで、世界中の気候が手に取るように分かります。

これができれば、都立入試の雨温図問題は「サービス問題」に変わります。
満点を目指して、繰り返しチェックしてくださいね!

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